映画『夢の中』| 何が本当で、何が嘘なのか この絶望も、あの幸福も━━━━━ | 2024.5.10[Fri.] ROADSHOW

Trailer 予告編

 イントロダクション

監督の野心に共鳴し合う
キャスト&スタッフによる
異色の青春幻想譚

中学生の性の違和感と自己理解の揺らぎを描いた『蝸牛』でMOOSIC LAB 2019短編部門グランプリほか四冠を達成した新鋭・都楳勝監督最新作。想像をかき立てる幻想的な映像と構成、キャストの真に迫るかけ合いから、この世界と、人と向き合うことの一つの意味を浮かびあがらせる。

主演は、2015年の活動開始から真摯に演技を重ね、「隣の男はよく食べる」(23/テレビ東京)、『輝け星くず』(主演・24公開予定)ほか近年出演作が続き評価を高める山﨑果倫。共演は、連続テレビ小説「ちむどんどん」(22/NHk)などドラマ・映画を中心に出演、監督作『君に幸あれよ』(23)ほか映像作家としても注目を集める櫻井圭佑。そして、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22/NHK)や、連続テレビ小説「らんまん」(23/NHK)など近年活躍の場を広げる山谷花純、大河ドラマ「光る君へ」(24/NHK)出演のほか演出家としても多岐に活動する玉置玲央たちが集結した。

STORY

<現実と夢>が溶け合う時間——
いま自分が信じるものを
見つめなおす、
逃避と目醒めの物語

「俺のこと、ここで匿ってくれない?」血まみれで息を切らす男・ショウに声をかけられたタエコ。生気がなく虚ろな瞳の彼女は、部屋に入る彼に「私の最期、綺麗に撮ってください」とお願いする――。何から逃れてきたのか。その願いは本当に望んでいるものなのか。二人は時間を共有するうちに、夢とも現実ともつかない、お互いの感情と記憶が交ざり合う奇異な世界に引き込まれていく。タエコが、ショウが、目を背けてきたものを前に、表情を変えていく。何が本当で嘘なのか、当たり前と思っていたあの安らぎも、この苦しみも。

場面写真

CAST キャスト

山﨑果倫/藤野タエコ

藤野タエコ

山﨑果倫

Karin Yamazaki

1999年10月8日生まれ。愛知県出身。2015年 レプロエンタテインメント×Sony Music合同主催AD「DREAM GIRL AUDITION2015」合格し活動を開始。その後、舞台「ローファーズハイ‼」(浅草九劇)での公演で演技経験を積みドラマ・映画への出演の機会が増加。
近年の出演作にはドラマ「隣の男はよく食べる」(2023/テレビ東京)、映画『死体の人』(2022/監督:草苅勲)、映画『おとななじみ』(2023/監督:高橋洋人)、ドラマ「君に届け」(2022/Netflix)などがあり、2024年には主演映画『輝け星くず』(2023/監督:西尾孔志)が全国公開予定。今後の活動が注目される。

MESSAGE
櫻井圭佑/松島ショウ

松島ショウ

櫻井圭佑

Keisuke Sakurai

1995年10月16日生まれ、埼玉県出身。2016年に俳優としてデビュー。2019年ドラマ「初めて恋をした日に読む話」(2019/TBS)、2022年連続テレビ小説「ちむどんどん」(2022/NHK)などドラマ・映画を中心に活動。
2019年より写真家としても活動を開始し、2023年西武渋谷企画「国内外で注目を集める写真家6名」に選出され、1ヶ月にわたり西武渋谷店に作品が展示された。また同年2月に全国公開された映画『君に幸あれよ』(2022/監督:櫻井圭佑)で初監督/脚本で長編監督デビューも果たすなど近年クリエイティブ方面における活動にも注目を集めている。

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アベラヒデノブ

Hidenobu Abera

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アベラヒデノブ Hidenobu Abera

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1989年3月1日生まれ、ニューヨーク生まれ大阪府育ち。
俳優として活動する一方、大学時代から映像制作に取り組んでおり、近年ではドラマ・映画の監督としても幅広く活躍している。
近年の主な俳優としての出演作として、映画『熱のあとに』(2023/監督:山本英)、『パレード』(2024/監督:藤井道人)、『ヤクザと家族 The Family』(2021/監督:藤井道人)、『散歩時間 その日を待ちながら』(2022/監督:戸田彬弘)、ドラマ「ジャンヌの裁き」(2024/テレビ東京)、「恋せぬふたり」(2022/NHK)、「おかえりモネ」(2021/NHK)、TVCM「レバレジーズ」など。

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1989年3月1日生まれ、ニューヨーク生まれ大阪府育ち。
俳優として活動する一方、大学時代から映像制作に取り組んでおり、近年ではドラマ・映画の監督としても幅広く活躍している。
近年の主な俳優としての出演作として、映画『熱のあとに』(2023/監督:山本英)、『パレード』(2024/監督:藤井道人)、『ヤクザと家族 The Family』(2021/監督:藤井道人)、『散歩時間 その日を待ちながら』(2022/監督:戸田彬弘)、ドラマ「ジャンヌの裁き」(2024/テレビ東京)、「恋せぬふたり」(2022/NHK)、「おかえりモネ」(2021/NHK)、TVCM「レバレジーズ」など。

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中山

森崎みのり

Minori Morisaki

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中山

森崎みのり Minori Morisaki

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1998年8月12日生まれ 山梨県出身
専門学校にて映像制作を学んだのち、俳優として活動を開始する。
その傍らドラマや広告、MVなどの映像美術としてもフリーランスで活動し、作品づくりに様々な形で携わっている。

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1998年8月12日生まれ 山梨県出身
専門学校にて映像制作を学んだのち、俳優として活動を開始する。
その傍らドラマや広告、MVなどの映像美術としてもフリーランスで活動し、作品づくりに様々な形で携わっている。

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警察官

金海用龍(現在:金之龍)

Youryu Kanaumi
/Ryu Kinno

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警察官

金海用龍(現在:金之龍) Youryu Kanaumi
/Ryu Kinno

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1995年2月7日生まれ 滋賀県近江八幡市出身。
20歳で上京。舞台からデビューし、現在舞台キャスティング、プロデュースなど行なっている。俳優としては、主にドラマ・映画などに出演している。映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(2023/監督:内田英治、片山慎三)、Vシネ『極道の門』第9部・第10部・第11部(2024/原作・脚本・総指揮:村上和彦、監督:港雄二)、ドラマ「around1/4 アラウンドクォーター」(2023/テレビ朝日)、「ナンバMG5」(2022/フジテレビ)などに出演。

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1995年2月7日生まれ 滋賀県近江八幡市出身。
20歳で上京。舞台からデビューし、現在舞台キャスティング、プロデュースなど行なっている。俳優としては、主にドラマ・映画などに出演している。映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(2023/監督:内田英治、片山慎三)、Vシネ『極道の門』第9部・第10部・第11部(2024/原作・脚本・総指揮:村上和彦、監督:港雄二)、ドラマ「around1/4 アラウンドクォーター」(2023/テレビ朝日)、「ナンバMG5」(2022/フジテレビ)などに出演。

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藤澤優一

玉置玲央

Reo Tamaoki

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藤澤優一

玉置玲央 Reo Tamaoki

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1985年、東京都出身。劇団「柿喰う客」所属。2018年公開の映画『教誨師』(2018/監督:佐向大)で第73回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞受賞。主な出演作に、映画『夜を走る』(2022/監督:佐向大)、ショートフィルム『乗り遅れた旅人』(2018/監督:古波津陽)、舞台「ジョン王」(2020)、「パンドラの鐘」(2022)、「ゲルニカ」(2020)、「秘密の花園」(2018)、「Take Me Out 2018」(2018)、大河ドラマ「光る君へ」(2024/NHK)、「大奥 Season2」(2023/NHK)、「風よあらしよ」(2022/NHK)、「おかえりモネ」(2021/NHK)、「恋する母たち」(2020/TBS)などがある。

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1985年、東京都出身。劇団「柿喰う客」所属。2018年公開の映画『教誨師』(2018/監督:佐向大)で第73回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞受賞。主な出演作に、映画『夜を走る』(2022/監督:佐向大)、ショートフィルム『乗り遅れた旅人』(2018/監督:古波津陽)、舞台「ジョン王」(2020)、「パンドラの鐘」(2022)、「ゲルニカ」(2020)、「秘密の花園」(2018)、「Take Me Out 2018」(2018)、大河ドラマ「光る君へ」(2024/NHK)、「大奥 Season2」(2023/NHK)、「風よあらしよ」(2022/NHK)、「おかえりモネ」(2021/NHK)、「恋する母たち」(2020/TBS)などがある。

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根元アヤ

山谷花純

Kasumi Yamaya

MESSAGE

根元アヤ

山谷花純 Kasumi Yamaya

MESSAGE

1996年12月26日生まれ。宮城県出身。みやぎ絆大使。2007年エイベックス主催のオーディションに合格。翌年、ドラマ「CHANGE」(2008/CX)でデビュー。主な出演作に、「あまちゃん」(2013/NHK)、「FIAST CLASS」(2014/CX)、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022/NHK)、連続テレビ小説「らんまん」(2023/NHK)、『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(2018/監督:西浦正記)、舞台「ヘンリー八世」(2022)、ドラマ「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」(2024/NHK BS)、ドラマ「新空港占拠」(2024/NTV)など。主演映画『フェイクプラスティックプラネット』(2019/監督:宗野賢一)がマドリード国際映画祭2019最優秀外国語映画主演女優賞を受賞。

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1996年12月26日生まれ。宮城県出身。みやぎ絆大使。2007年エイベックス主催のオーディションに合格。翌年、ドラマ「CHANGE」(2008/CX)でデビュー。主な出演作に、「あまちゃん」(2013/NHK)、「FIAST CLASS」(2014/CX)、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022/NHK)、連続テレビ小説「らんまん」(2023/NHK)、『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(2018/監督:西浦正記)、舞台「ヘンリー八世」(2022)、ドラマ「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」(2024/NHK BS)、ドラマ「新空港占拠」(2024/NTV)など。主演映画『フェイクプラスティックプラネット』(2019/監督:宗野賢一)がマドリード国際映画祭2019最優秀外国語映画主演女優賞を受賞。

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CAST キャスト

都楳勝

脚本・監督

都楳勝

Masaru Tsuume

1994年埼玉県生まれ。高校卒業後、地元に就職し5年間働くが、映画を撮りなさいと神のお告げを聞き上京。2015年ENBUゼミナールに入学し市井昌秀監督の元で映画を学び、在学時に短編2本、長編1本を監督する。
卒業後、商業映画の助監督として、『あのこは貴族』(2020/監督:岨手由貴子)、『鯨の骨』(2023/監督:大江崇允)などの現場で経験を積み、2019年MOOSIC LAB 2019 にて監督作『蝸牛』が短編部門でグランプリほか4冠を達成する。今作『夢の中』が商業デビュー作となる。

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音楽

音楽

若狭真司

Shinji Wakasa

作曲家/アーティスト。 CM・映画音楽、ファッションショーやアートエキシビションへの作品提供や制作を行う。自身のアーティストワークにおいては静けさと抑制を意識しながら、響き/テクスチュアに根差した音と音楽の強度を信条とし、これまでに多数の海外レーベルから作品をリリースする。近年はテーマである死、そして音楽の物質性に対して、場を用いたアプローチを試みており、音楽作品と連携したインスタレーション展示も行っている。
https://lit.link/9948580d-5777-4b16-8cc5-e3247fbe9352

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撮影

撮影

上野陸生

Rikuo Ueno

1992年生まれ、東京藝術大学大学院映像研究科卒。卒業後フリーランスの撮影部として佐々木靖之氏、平野礼氏に師事するかたわら、カメラマンとして活動する。
主な撮影作品に映画『蝸牛』(2019/監督:都楳勝)、『吉祥寺ゴーゴー』(2020/監督:藪下雷太)、『YELLOW』(2021/監督:栢木琢也)、『ブルーを笑えるその日まで』(2023/監督:武田かりん)、ドラマ「体感予報」(2023/MBS)ほかCM、MVなども撮影している。

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照明

照明

佐藤仁

Jin Sato

1994年、東京都新宿区出身。東京工芸大学インタラクティブメディア学科卒業。
現在はプロダクション会社を設立し、広告やMV、映画、ドラマなど幅広く活動中。
近年主な参加作品として、映画『シンデレラガール』(2023 /監督:緒方貴臣)、『未帰還の友に』(2023/監督:福間雄三)、『この小さな手』(2023 /監督:中田博之)。

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録音

録音

五十嵐猛吏

Mouri Igarashi

1997年生まれ。学生時代から自主製作映画などで録音、整音を始める。都楳勝監督作品では、ムージックラボ2019年短編部門グランプリを獲得した『蝸牛』でも録音、整音を担当している。他の主な作品には『べいびーわるきゅーれ2ベイビー』(2023/監督:阪元祐吾)『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」(2023/監督:金子由里奈)『頭痛が痛い』(2022/監督:守田悠人)『逆光』(2021/監督:須藤蓮)、『暁闇』(2019/監督:阿部はりか)、『不安な水色』(2016/監督:砂糖刑而)などがある。

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美術監督

美術監督

相馬直樹

Naoki Soma

東宝特撮で美術助手を経験した後、美術監督の池谷仙克氏に師事しキャリアを積む。その後映画、CM MVの美術を手掛ける。『海猿』(2004/監督:羽住英一郎)、『サマータイムマシン・ブルース』(2005/監督:本広克行)、『交渉人 真下正義』(2005/監督:本広克行)、『20世紀少年』(2008/監督:堤幸彦)、『BECK』(2010/監督:堤幸彦)、『UDON』(2005/監督:本広克行)、『漫才ギャング』(2011/監督:品川ヒロシ)、『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』(2012/監督:飯塚健)、『くちづけ』(2013/監督:堤幸彦)、『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(2014/監督:行定勲)、『物置のピアノ』(2014/監督:似内千晶)、『天空の蜂』(2015/監督:堤幸彦)、『ナラタージュ(2017/監督:行定勲)、『ミックス。』(2017/監督:石川淳一)、『リバーズ・エッジ』(2018/監督:行定勲) 、『OVER DRIVE』(2018/監督:羽住英一郎)、『累 かさね』(2018/監督:佐藤祐市)、『窮鼠はチーズの夢をみる』(2020/監督:行定勲)、『劇場』(2020/監督:行定勲)、『HOKUSAI』(2020/監督:橋本一)、『由宇子の天秤』(2020/監督:春本雄二郎)、『名もなき世界のエンドロール』(2021/監督:佐藤祐市)、『ちょっと思い出しただけ』(2022/監督:松居大悟)、『耳をすませば』(2022/監督:平川雄一朗)、『リバー、流れないでよ』(2023/監督:山口淳太)、『OUT』(2023/監督:品川ヒロシ)、『ある閉ざされた雪の山荘で』(2024/監督:飯塚健)など。

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衣装

衣装

中島エリカ

Erika Nakashima

女子美術大学ファッション造形学科卒後、松竹衣裳株式会社にて映画、ドラマの衣裳を学ぶ。スタイリスト奥田ひろ子氏に師事、テレビ、雑誌に携わり独立。
主な参加作品は、『恋とオンチの方程式』(2014/監督:香西志帆)、ドラマ「世にも奇妙な物語 幸せを運ぶ眼鏡」(2015/CX)、『Anniversary アニバーサリー』(2016/監督:本広克行)、『ハルカの陶』(2019/監督:末次成人)、『ビューティフルドリーマー』(2020/監督:本広克行)、ドラマ「CODE1515」(2020/BSフジ)、ドラマ「どんぶり委員長」(2020/BSテレ東)、ドラマ「夫婦円満レシピ〜交換しない?一晩だけ〜」(2022/テレビ東京)、『生きててごめんなさい』(2023/監督:山口健人)。舞台では、城山羊の会、ロ字ックなど。

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ヘアメイク

ヘアメイク

藤原玲子

Reiko Fujiwara

高校卒業後、アメリカに留学。映画制作をコミュニティカレッジで学んだ後、ヘアーとメイクの専門学校へ。卒業後帰国し、ファッションや映画、ドラマの現場のアシスタントを経験。現在は広告やMV、映画など幅広く活動中。参加作品に、『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(2023/監督:穐山茉由)、『あの娘は知らない』(2022/監督:井樫彩)、『愛のまなざしを』(2021/監督:万田邦敏)、『佐々木、イン、マイマイン』(2020/監督:内山拓也)など。

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編集

編集

岸川雄大

Takehiro Kishikawa

長崎県出身。東京都在住。東京工芸大学芸術学部に入学後、映像制作を始める。2015年、東京工芸大学芸術学部を卒業後、映像制作会社に就職。約2年間勤務し、独立。フリーランスとなる。
独立後はビデオグラファーとして活動。ミュージックビデオやプロモーションビデオ、デジタルサイネージ等を制作している。
都楳勝監督作品への参加は、前作『蝸牛』(2019)に続き、今作『夢の中』は二作目となる。

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助監督

助監督

國領正行

Masayuki Kokuryo

制作進行として、『おろち』(/監督:鶴田法男)、『イキガミ』(2008/監督:瀧本智行)制作進行、助監督として、ドラマ「オトメン(乙男)」(2009/CX)、ドラマ「ラジオ」(2013/NHK)、『自分の事ばかりで情けなくなるよ』(2013/監督:松居大悟)、『二重生活』(2015/監督:岸善幸)、『あゝ、荒野』(2017/監督:岸善幸)、『十年Ten Years Japan』(2018/監督:早川千絵・木下雄介・津野愛・藤村明世・石川慶)、『最初の晩餐』(2018/監督:常盤司郎)、『あのこは貴族』(2021/監督:岨手由貴子)、『ホムンクルス』(2021/監督:清水崇)、ドラマ「二十四の瞳」(2022/NHK)、『鯨の骨』(2023/監督:大江崇允)、『三日月とネコ』(2024/監督:上村奈帆)に参加。
監督作品に、ドラマ「いつか、眠りにつく日」(2019/FOD)、アニメ「アイカツプラネット!』の実写ディレクター(2021/テレビ東京)、ドラマ「おとなりに銀河」(2023/NHK)。

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制作担当

制作担当

三谷奏

1993年生まれ、鳥取県出身。フリーの制作部として様々な映画やドラマに参加、2023年より株式会社NeedyGreedyに入社。
主な参加作品として『滑走路』(2020/監督:大庭功睦)、『総理の夫』(2021/監督:河合勇人)、ドラマ「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~season5」(2021/テレビ東京)、ドラマ「量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-」(2022/テレビ東京)、ドラマ「永遠の昨日」(2022/MBS)、『わたしの幸せな結婚』(2023/監督:塚原あゆ子)など。

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企画・プロデュース

企画・プロデュース

菊地陽介

1989年生まれ。東京大学を卒業後、株式会社レプロエンタテインメントに入社。マネジメントを経験後、劇場・カフェ・ホテルの複合施設「浅草九倶楽部」の立ち上げを担当。Web番組「活弁シネマ倶楽部」プロデュースを経て、社内で初となる映画製作・配給事業「感動シネマアワード」を企画し、6作品をプロデュース。映像作品の企画、制作、配給などを手掛ける。
プロデュース作品『はざまに生きる、春』(2022/監督:葛里華)、『あの娘は知らない』(2022/監督:井樫彩)、『世界は僕らに気づかない』(2022/監督:飯塚花笑)、『階段の先には踊り場がある』(2022/監督:木村聡志)、『炎上する君』(2023/監督:ふくだももこ)、『嗚呼、かくも牧場は緑なりけり』(2022/監督:二宮健)など。

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STORY

岩谷健司

謎な展開と映像美にスッと引き込まれて行くうちに、ふと、自分が若かった頃の閉塞感や絶望感、ずっと曇天続きで鬱々としていた日々が甦ってきて、まるであの頃に観た悪夢の中を彷徨っているようだった。

片桐航

主人公ショウがみている夢を観ているのか、
彼が過ごす現実を観ているのかわからなくて
最初は探ろうとしたけど探ってる自分がチープに思えるくらい
夢の中の表現が上手すぎて入り込めました。
何を理由に夢か現実かわからない状態になってしまったのか、
その部分についての物語回収もしっかりされていて時間以上の見応えがあった。
夢に「望んでいる事」という意味が入ってる事が
僕たちが生きているこの現実世界のミスリード。
それを疑った上でその一歩先にまで行った初めての作品だと思いました。
観終わった後に街を歩き、
以前ここに来た事が夢だったか現実だったか一瞬迷いそうになった時、
この映画に心ごと浸れたんだなと実感しました。

加藤綾佳

胡蝶の夢という言葉があるけれど、この作品はもっと、熱に冒された夜に見るかのような、まさしく彼岸花の夢。美しくも怖くて儚い、60分間の映像奇譚。

小日向ひなた

ゆらゆらとした不確かな輪郭の中にある確かな孤独。
息を吸うほどに、もがくほどに、痛く苦しいのならば、何とも向き合わず、何も感じな い方が幾らかマシだ。生きていると、そんなことを思う瞬間が誰にでもあるはず。
逃げてもいい、眠ってもいい。
けれど、人は触れるとあたたかく、涙も確かな熱を持つ。
美しい音楽、けたたましいサイレン。 スッと世界に引き込まれて、ハッと目醒めるような作品でした。
目を眇めるような光では無く、暗闇にぼうっと射すような、柔らかく、図々しくない希 望の光がとても心地よかったです。

諏訪珠理

自分の中に答えを探しても、それはきっと夢の中を彷徨う様なことで、人は他者や世界と向き合ったときに、やっと自分を見つけるのだと思った。
タエコとショウが触れ合った時、やっと彼女たちの目が合ったように感じて、確かにそこにある瞬間が見えました。

高橋広吏

最後まで監督の独特な世界観に引き込まれる幻想的な作品でした。
二人が出会い、互いの感情と記憶に触れ、理解し合う過程で生まれる美しくも儚い瞬間は、生きていることの証。
彼女の欠けた感情を埋めようとしている姿は、心を打たれました。
心の奥深くを探る旅は、きっと彼女が向く方角に未来があるのでしょう。

トクマルシューゴ

夢は現実ではないけれど、私たちが見ている現実にも夢や嘘が入り混ざっている。
何度起きても目覚めなかった日々。映画の終わりに「前」が現れ、やっと目覚めたと思ったのに、今も私は映画の中です。

西尾孔志

家の中/外ヅラの区別だけじゃなく、やれアバターやらアカウントやらと、
今を生きる私たちは小さく小さく自分を切り分けて、複数の顔で生活している。
素性のわからない女・タエコもきっと、
切り分けた顔をすり減らし、どこかに置いてきてしまい、
気がついたら自分らしい顔が一つも残ってなかったのではないか。
まるで機械か幽霊のようにうつろで顔のないタエコを演じる山﨑果倫の、
いよいよ最後の表情を見るためにこの世の全てがあるのかもしれない。
そういう贅沢を楽しむ映画があっていい。僕は大いに酔った。

芳賀俊

タイトルで宣言された通り、夢現を彷徨い歩くような映画体験だ。儚くも芯のある眼差しの山﨑果倫と共に過ごす奇妙な時間には、都楳勝監督の前作『蝸牛』と同じく粘り気のある毒が通低音として流れている。都楳監督の世界はどこか甘くグロテスクで、そんな世界の中で山谷花純が主人公と観客の心に爪痕を残していく。
この映画が提示する「感動」は一般的な意味のありきたりな感動ではなく、観客の心の深い所に知らぬ間に作用する何か底知れないものだ。その「感動」は、あなたの耳元で「夢から醒めよ」と囁く。

平泉春奈

タイトルの通り、夢そのものみたいな映画だった。サイレンや水の音、日常の雑音の中にポツリポツリと会話がこぼれていく。生きることを諦めながらもどこかに救いを探す2人の感情が、夢と現実の境界線を曖昧にしていく。だんだん見てるこちら側も思考が停止していき、流れゆく映像に身を委ね、会話一つ一つの深い意味など考えなくなる。
夢想的な感覚が続く中、女の子が初めて顔を歪めて涙を流す瞬間、主人公たちと一緒に私の心も夢から醒めた。あるモノローグと一緒に見せる穏やかな表情の女の子に、心底ホッとした。一年に数回ほど見る忘れられない夢、そんな映画だった。

風歌

映画を見終わった瞬間、深い闇の中から自分がぽわっと浮かび上がったような気分になった。
夢と現実の間を揺れ動くストーリーの中でのタエコとショウのやり取りに深く引き込まれ、自分自身の心が、感覚が、失われるような、不思議な夢の中の世界を味わう映像体験。
けれど見終わった後、そこに居なかったはずの自分の心が少し救われたような気がした。

船曳真珠

眼ざすことを恐れる男と眼ざされることを恐れる女、そして眼ざし眼ざされることを拒絶する女。この三人が織りなす視線の網に、私たちは知らぬ間に捕らわれる。都楳勝は前作同様、現代のエロスの混乱を写し出し、迷宮をさまよう快楽を与えてくれる。

まつむらしんご

この映画を観る数日前に『幻想と混沌の美を求めて』というタイトルがついたデイヴィッド・リンチの本を読み終えたばかりだった。
なのでどこか運命的なものを感じた。
夢と現実が交差する多重構造を使いながら、実体のない愛を描こうとする挑戦的な映画だと思った。
夢も嘘。現実も嘘。愛も嘘。そして映画もまた嘘。
嘘にまみれた暗闇の中でしか、案外、小さな光は見つけられないのかもしれない。
この映画が発見した光が、誰かの暗闇を照らしますように。

森優作

題名の通り、いろんな夢を垣間見ました。それは良い夢なのか、悪い夢なのか。
いつも何かに夢を抱きながらこの仕事をしている自分もふと、今夢なんじゃないか、って思ったり思わなかったり。すごく綺麗な映像が、そんな不安定なものに一つの希望を与えている気がしました。

安村栄美

始まって、「素敵なショットが…」と思って見ていたら、意外にも〈オシャレ〉みたいな映画ではなく、生と死の狭間にある世界へと誘われる感覚を覚えました。画面には普段私たちからは見えない霊的な次元が広がり、そこに足を踏み入れたくなるような、同時に決して歩みたくないような、鮮やかで美しく、そして切ない夢の中に身を置かされます。異能監督 都楳さん、そう来たかー!

  • 山﨑果倫
  • 櫻井圭佑
  • アベラヒデノブ
  • 金海用龍
  • 森崎みのり
  • 玉置玲央
  • 山谷花純

脚本・監督:都楳勝

  • 音楽:若狭真司
  • 撮影:上野陸生
  • 照明:佐藤仁
  • 録音:五十嵐猛吏
  • 美術監督:相馬直樹
  • 衣装:中島エリカ
  • ヘアメイク:藤原玲子
  • 装飾:桑田真志
  • 水中撮影:河瀬経樹
  • 特機:後藤泰親
  • 編集:岸川雄大
  • 助監督:國領正行
  • 制作担当:三谷奏
  • VFXスーパーバイザー:大見康裕
  • タイトル:田中佑佳
  • スチール:持田薫、北圃莉奈子、福田啓道
  • 企画・プロデュース:菊地陽介
  • 宣伝デザイン:鴨川枝理
  • 宣伝:大久保渉、矢部紗耶香
  • 企画・製作・制作プロダクション・配給:レプロエンタテインメント
  • 配給協力:インターフィルム
  • 2023年/日本/65分/カラー/ステレオ ©「夢の中」製作委員会

藤野タエコ

山﨑果倫

都楳監督が描く世界は、常に静かな熱気が立ち込めていて、包まれていくうちに自分の能動的な感情を思い出させてくれるような力があると感じます。
そんな世界にタエコとして存在することができた経験は、私の生涯で忘れられない大切な宝物になりました。
この作品でタエコという人間を演じている間、自分の心の奥底にある枯渇と欲望といつも静かに見つめ合っていました。
そして自分とは別の人間の人生を生きるということを初めて確かに実感ができた作品でした。
全身全霊で臨んだ作品です。
ぜひ受け取ってください。

松島ショウ

櫻井圭佑

松嶋ショウ役を演じました櫻井圭佑です。
この映画はコロナ禍に若い世代のスタッフ・キャストを中心に制作された作品です。
都楳監督ワールドの中で日々役として、また1人の自分として葛藤しながら撮影をした記憶が今でも鮮明に蘇ります。
撮影から少し時間が経過した今、こうして劇場公開できることを幸せに思います。
より多くの方に劇場で見ていただけることを祈っています。

アベラヒデノブ

鬱鬱とした無感情の檻の中に閉じ込められた男と女。これは何だ?高熱の明け方に見る悪夢のぬるま湯じゃないか。苦痛と快楽の渦の中。永遠続くゆらゆら地獄。そんな中で、僕はあまりにも現実的な存在として登場します。姿形は見えないかもしれない、でも夢の中なのでそれで良いのです。現場で感じた違和感が映画を観て理解できました。目覚めの時、全ての点と点が繋がって魂はついに叫びはじめます。生きるって捨てたもんじゃない。ありがとう。

中山

森崎みのり

この作品を通して都楳監督が表現される、映像の"芸術としての美しさ"に触れていただくことが出来ると確信しております。映画で表現できる芸術はどこまでも深く、受け取り手である皆様によって無限に広がっていくものだと、この作品を通して改めて痛感しました。
またそこに描きだされるショウとタエコは、更に美しく浮かび上がるように見えました。"2人の存在"と"夢と現実"の淡さ、不確かさ、そこに生まれる息苦しさをを体感していただけると思います。

警察官

金海用龍(現在:金之龍)

私も含めて若いキャスト・スタッフさん中心で制作された映画となってますが、内容やカットそれぞれが繊細で綺麗にそして深い気持ちが込められた作品となっております。

同世代の方には共感を。他世代の方には、こんな気持ちや葛藤があったなと思って観て頂けると幸いです。是非、多くの劇場で多くの方に観て頂ければと思います。

藤澤優一

玉置玲央

『夢の中』というタイトルは秀逸で、端的に、しかし確実にこの作品のありのままを表していると思う。最初に台本を読んだ際、掴みどころのない台詞のやり取りや人物描写をどう映像化するのだろうと思っていたが、都楳監督の作る画とその色味や風景のお陰で非常に美しい『夢』が立ち上がっていて驚きました。そこに生々しく力強い俳優の演技が乗っかってるもんだから没入感も強烈で、これは台本を読むだけでは得られない感動でした。その感動を是非、皆様にも味わっていただきたいです。どうか一緒に『夢の中』へ行けますように。

根元アヤ

山谷花純

アヤ役を演じさせて頂きました。
初めてモデルという役柄を演じ、カメラのシャッターを切られる度に、本当の自分というものを削ぎ落とされる感覚になり新鮮でした。
タイトル通り。まさに夢の中を旅するかのような作品。正直、私の口から物語の説明をすることが今も難しい状態です。
一人一人違った解釈があって良いのが映画だと思うので、皆様がどのような感想を抱くのか楽しみで仕方がありません。
1人でも多くの方に見て頂けることを願っております。

脚本・監督

都楳勝

自分で自分の心に蓋をする事で自分を守っていらっしゃるあなた、いつかその蓋を上手にカパって開けてくれる人が現れますから、鍵は掛けずにいてください。
最初は上手に歩けなくても、手を取り合って歩く道はいつもと違う景色に感じるでしょう。
真っ暗で道が分からなくなったらこの映画を観てください。灯が差す方へ辿り着いたら一緒に語らいましょう。そしてコッソリ教えてください。『夢の中』良い映画でしたよって、